つらい時、泣きたい時に聴きたいショパン
涙の理由も泣き方も、人それぞれ。
しかし、ひとり涙にどっぷり浸かりたい日も、きっとあるでしょう。
ショパン自身、哀しさや辛さを抱えて生きた人。あなたの涙を受け止め、優しく慰め、そして、その涙を昇華してくれる・・・。ショパンの作品には、そんな慈愛が満ちています。
夜想曲(ノクターン)第20番「遺作」(1830年作曲)
夜想曲(ノクターン)第20番「遺作」は、ショパン20歳のときの作品。映画「戦場のピアニスト」で使われ、さらに有名になりました。この曲を作曲した頃、ショパンは、コンスタンツィア・グラドコフスカという女性に片想いをしていました。コンスタンツィアは、ショパンと同じ音楽院で学ぶソプラノ歌手でしたが、とても美しく、大勢の取り巻きがいたそうです。内向的なショパンは、想いを告白するどころか、声を掛けることもできなかったようです。この作品は、そんなショパンの繊細で一途な想いが凝縮された、哀しくも美しい曲です。「遺作」というのは、ショパン生前に発表されなかったということですが、ショパンがなぜこの曲を発表しなかったのか、それは、初恋の哀しい想い出を封印したかったのかもしれませんね。
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スケルツォ第2番(Op.31)(1837年作曲)
スケルツォ第2番は、ショパン27歳のときの作品。マリア・ヴォジニスカとの婚約が破局し、ジョルジュ・サンドとの交際が始まった頃に作曲されました。美しい旋律、思索的なパッセージ、そして鬱屈したような暗い情熱が爆発するようなクライマックス。失恋の哀しみと、新しい恋の喜びが、複雑に表れたような名曲です。
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